コレステロール

LDLコレステロールが低いと言われたときは?

健康診断ではほとんどの人がLDLや中性脂肪が高いために脂質異常症で要精密検査と判定されます。

一方、逆にLDLや中性脂肪が低いという判定がされる場合も少なからずあります。

そういった場合はどうしたらいいのでしょうか?

この記事ではLDLコレステロールが低い場合にどういった病態が考えられるのかについて説明します。

LDLコレステロールが低いと言われたときは?

LDLコレステロールの基準値は学会によって異なります。

日本人間ドック学会(男性):72ー178mg/dl

日本動脈硬化学会;70ー119mg/dl

日本脂質栄養学会;高LDL-C値は長寿の指標 各種疾患予防にLDL-C値の低下を目標としない

健常人の4分の1が異常と診断されている! ーLDLコレステロールの基準値ー /

LDLコレステロールが低いときは「低脂血症」とという診断になります。

低脂血症とは

低脂血症は,原発性(遺伝性)または二次性の因子によって引き起こされる血漿リポタンパクの減少である。

通常は無症候性で,ルーチンの脂質スクリーニングで偶然に診断される。

二次性低脂血症の治療は,基礎疾患の治療である。

原発性低脂血症の治療は不要であることが多いが,一部の遺伝性疾患を有する患者では,高用量のビタミンEのほか,食事による脂肪および他の脂溶性ビタミンの補給が必要である。(MSDマニュアルより)

低脂血症 定義

  • 血清脂質が基準値を満たさない状態
  • 低脂血症は総コレステロール(TC)が120mg/dL未満またはLDLコレステロールが50mg/dL未満(MSDマニュアルより)
  • コレステロール120mg/dL未満、中性脂肪30mg/dL未満、LDLコレステロール70mg/dL未満、HDLコレステロール40mg/dL未満のいずれかを満たす場合をいう(脂質異常症治療ガイド2013年)
  • 続発性と原発性がありますが、通常は続発性をまずは考えた方がいいでしょう。

続発性低脂血症

LDLコレステロール低下:

重症肝疾患、甲状腺機能亢進症、副腎不全、

消化管からの吸収不良、栄養不良、悪性腫瘍、骨髄増殖性疾患、

慢性感染症、慢性炎症性疾患、Gaucher病、薬剤(ニコチン酸誘導体)

HDLコレステロール低下:

喫煙、肥満、2型糖尿病、慢性腎不全、

栄養不良、Gucher病、

薬剤(蛋白同化ステロイド、β遮断薬、プロブコール)

 

遺伝性低脂血症

遺伝性低脂血症は極めてまれです。

無βリポ蛋白血症(極めてまれ)

家族性低βリポ蛋白血症(まれ)

カイロミクロン停滞病(極めてまれ)

Smith-Limli-Opitz(SLO)症候群

アポA-I欠損症・異常症

Tangier病

家族性レシチンコレステロールアシルトランスフェラーゼ(LCAT)欠損

まとめ

LDLコレステロールが低いと死亡率が上昇するという報告があります。

検診でLDLコレステロールが低い場合は甲状腺機能亢進症や肝機能障害などが隠れている場合があります。

LDLコレステロールが高くても病院へ行く必要はないですが、低い場合は調べてもらった方がいいでしょう。

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