コレステロールの嘘

【コレステロールの嘘】妊娠中にコレステロールが高くなる理由

妊娠中にコレステロールや中性脂肪が上昇して医師から脅かされたり、不安を抱えている方が多くみられます。はたして妊娠中にコレステロールが上昇すると治療が必要なのでしょうか?この記事では妊娠とコレステロールの関係について解説します。

妊娠中に高くなるのは?

妊娠している女性

妊娠中はエストロゲン・プロゲステロンなどの需要が高まり、それらのホルモンの原料となるコレステロールの合成も上昇します。

コレステロールは25−50%、中性脂肪は2倍から4倍に増えると言われています。

周産期におけるコレステロール治療は必要か?

そもそもコレステロールを下げる必要なないと考えますが、以下は産婦人科医師の見解です。

にしじまクリニック

妊婦さんの場合は必要があって体内のコレステロールが増えていること、正常値がはっきりしていないことなどから上記のようなリスクがほのめかされていても治療まではしないことがほとんどです。

一般的に最も使用されている抗コレステロール薬のスタチン製剤はどんどん細胞やステロイドホルモンを作っている赤ちゃんにとって明らかに有害であり、奇形などの問題もあることから使われません。

宗田哲男先生の見解

「ケトン体が人類を救う!」で有名な宗田マタニティクリニック院長 宗田哲男先生の見解は以下です。

https://ketontai.com/archives/719

1) 胎児は脂質を主な栄養源にしている。ブドウ糖ではない。

2) だから母親は中性脂肪やコレステロールが上昇する。

3) これは胎児に与える栄養源である。卵はコレステロールがきわめて高いことも同じ原理である。胎児のケトン体が高いこともその証明である。

4) 妊娠中には糖質はいらないから、糖を拒否しており、妊娠糖尿病になりやすい。

5) コレステロールは血栓の原因ではなく、悪者でもない。

6) 糖質制限をすればすべて解決するし、それは胎児の声である!

7) ケトン体は脂質を利用している証拠であり安全なものである。

コレステロール低下薬は妊娠・授乳期には禁忌です

妊娠中や授乳中の女性に対してコレステロール低下薬を処方する医師が存在します。

なぜかというと、コレステロール低下薬(スタチン系薬剤やフィブラート系薬剤)には副作用がないと思い込んでいる医師が多いためです。

リピトール(アトルバスタチン)の添付文書には「妊婦又は妊娠している可能性のある女性及び授乳婦は禁忌」と明記されています。

その理由としては以下です。

9.5 妊婦

妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと。動物実験で出生児数の減少及び生存、発育に対する影響が認められ、胎児にも生存率低下と発育抑制が認められている。また、ラットに他のHMG-CoA還元酵素阻害剤を大量投与した場合に胎児の骨格奇形が報告されている。更に、ヒトでは、他のHMG-CoA還元酵素阻害剤で、妊娠3カ月までの間に服用したとき、胎児に先天性奇形があらわれたとの報告がある。[2.3 参照]

9.6 授乳婦

授乳婦には投与しないこと。ラットで乳汁中への移行が報告されている。

怖いですね。催奇形性の報告があるようです。

そもそも胎児に必要なコレステロールを無理矢理に合成抑制するので、なんらかの障害が起きることは容易に想像できます。

まとめ

  1. 妊娠中にコレステロールは高くなる。
  2. 妊娠中にコレステロールや中性脂肪が高くなるのには理由がある(胎児のため)。下げる必要はない。
  3. コレステロール低下薬(スタチン系薬剤、フィブラート系薬剤)は妊娠中・授乳中は飲んではいけない(そもそもそれ以外でも飲む必要なし)

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