某質問サイトでは若いうちからコレステロールが高いと、将来どんどん高くなってそのうち脳梗塞や心筋梗塞になり死ぬんじゃないか?って不安を抱いている人がたくさん見られます。
ここでは、逆にコレステロールが高い方が長生きできるという説とその理由について解説します。
答え
脂質栄養学会の見解
長寿のためのコレステロールガイドライン2010年版では以下の記載があります。
ポイント
40−50歳以上、あるいはより高齢の一般集団では総コレステロール値の高い群で癌死亡率や総死亡率が低い。
ポイント
脳卒中はコレステロールや動物性脂肪接種の多い群、血清脂質レベルの高い群ほど発症しにくく、脂質レベルの高い群の方が予後は良好である。
大櫛先生の見解
「コレステロールと中性脂肪で薬は飲むな」大櫛陽一著には以下の記載があります。
総コレステロールが高い方がガン、呼吸器系疾患、脳血管疾患による死亡率は低い(神奈川県伊勢原市のDATAより)
- 総コレステロールは加齢に伴い上昇する方が健康的である。老化により免疫力が低下するのは避けられない。生体は総コレステロール値の上昇により、細胞膜が強化され免疫力を高めている
- LDLコレステロールが少なすぎると細胞膜の形成が不十分でウイルスや細菌の侵入を防御できなくなり、またホルモン類の欠如により免疫力も低下する。このためガンや肺炎による死亡が増える。
まとめ
- LDLコレステロールは高い方が細胞膜が強化されるため長生きできる
- 高コレステロール血症は長寿の指標である(家族性高コレステロール血症以外)
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