コレステロールと中性脂肪で薬は飲むな:大櫛陽一 著
自分にとって初めてのコレステロール関連本
衝撃的な内容で、いままでまったく高脂血症などには興味がなかったのが、これ以降読みまくることにるきっかけとなりました。
- 男性では中性脂肪が低いほど死亡率が高くなる。
- 男性ではLDLは低いほど死亡率が高くなる。女性では何の関連もない
HDLは古くなった組織が肝臓へ回収されるときの姿です。例えば消化管粘膜は約1週間で張り替えられています。赤血球は3ヶ月で作り直されています。これらの古い細胞膜の中のコレステロールがHDLとして回収されて、肝臓でLDLにリサイクルされているのです。運動不足などにより新陳代謝が落ちるとHDLが低下することが知られています。
最近の研究では、男性でHDLが90mg/dl以上と高すぎて、LDLが100mg/dl未満と低すぎる場合は、ガンや炎症により組織破壊が進んでHDLが多く作られて、LDL供給が追いつかずに低下している可能性があります。LDLが高いと言うことは、体がそれだけ必要としている状態と言えます。逆に低いと言うことは必要度が少ないことを意味しています。ただし、病気の場合は少し様子が異なります。遺伝病である家族性高脂血症では必要以上にLDLが作られます。このため、血管の炎症を極力抑えておく必要があります。LDLも190mg/dl未満にコントロールしておく方が安全です。
以前、原因不明の全身の筋肉痛に数年間悩まされている患者さんがいました。どこの病院へ行っても原因が分からずそのうち家族と共にクレーマーみたいな扱いを受けられていました。膠原病内科の先生に相談したところ横紋筋融解症の疑いがあるのでスタチンを中止してみましょうと言われ、中止した途端に症状がなくなりました。
コレステロール低下薬は出されすぎ
コレステロールが少しでも高いとコレステロール低下薬(スタチン)が処方されます。「このままでは大変なことになりますよ!」という脅し文句とともに・・
コレステロール低下薬(スタチン)を飲んでいる患者さんは、もう本当に多い。
ほとんどの老人が飲まされています。
私の母親も知らないうちに処方されていましたので、全部捨てました。検査データを診るとLDLが正常値を超えて下がってました。
主治医はなんにも疑問に思わずスタチンを処方するのです(自分も昔そうでしたが・・・反省)。
コレステロール低下薬(スタチン)は細胞毒である
- スタチンでLDLコレステロールを下げても冠動脈性心疾患の予防に有意な効果はない
- スタチンはミトコンドリア毒である(電子伝達系の必須成分であるCoQ10とヘムaがプレニル中間帯から作られ、スタチンがこれらの合成を阻害する)
- スタチンは冠動脈性心疾患を予防効果を示さないばかりか、動脈硬化、心不全を発症させる
- スタチンは他にも糖尿病、中枢・末梢神経障害、感染症の重症化、免疫抑制、慢性腎疾患など多様な害を引き起こす
スタチンは将来薬害として認識される
最近はMR(製薬会社の営業マン)もスタチンの宣伝をしなくなりました。ほとんどがジェネリックに変わったこともあるのでしょうが、スタチン自体がヤバイ薬だという自覚があるのかもしれません。一方ほとんどの医者は漫然とスタチンを処方しています。
この本を読んで薬害から逃れましょう!