世間ではやたらと野菜を食べろ!、食物繊維は大事だ!という声があります。
食物繊維はあたかも必須栄養素のような扱いです。実際に必須栄養素のひとつと断言しているサイトもあります。
いったい、食物繊維は本当に人類に必要なのでしょうか?
食物繊維は必須栄養素なのか?
厚生労働省のサイトには食物繊維の摂取必要量についてこのように記載されています。
体のサインから見た食物繊維の必要量は「一日に一回、規則的に排便がある」ことがひとつの目安になります。
この状態である人の排便量は一日に約150g(Mサイズの殻なし鶏卵に換算すると約3個分)であることがわかっています。
つまりこの便量を作り出すための食物繊維を食事からとることが必要です。
1日に1回排便があることは望ましいでしょうけど、ないからと言って問題あるわけではありません。
食物繊維を沢山摂れば便量が増えるでしょうけど、そもそも便量を増やす必要はあるのでしょうか?
慢性的に便量が増えると腸管は拡張した状態が続きます。それにより腸管過長症や鼓腸症などを生じる可能性はどうでしょう?
常にお腹が張った状態が続き、腸管ガスも増えますし仕事中などは我慢しなければなりません。
不溶性食物繊維と水溶性食物繊維
食物繊維とは炭水化物のうち人の消化酵素で消化されない多糖類のことです。一般に水に溶けやすい水溶性食物繊維と溶けにくい不溶性食物繊維に分けられます。
不溶性食物繊維
・セルロース……穀類、野菜、豆類
・ヘミセルロース……穀類、豆類
・ペクチン……未熟な果物、野菜
・イヌリン……ごぼう、きくいも
水溶性食物繊維
・β-グルカン……大麦、オーツ
・ペクチン……熟した果物
・アルギン酸……こんぶ、わかめ
・グルコマンナン……こんにゃく
最近の論調をみると、不溶性食物繊維は便量を増やすので便秘にいいと言われています。
一方、水溶性食物繊維は腸管で糖質を吸収するので血糖の急激な上昇を抑えるとか、
コレステロールや胆汁酸を吸収してスムーズに?体外へ排出させるからいいとか言われています。
コレステロールや胆汁酸は身体に必要であるから吸収/再吸収しているわけなので、
これはコレステロールは身体に悪いという間違った考え方が根底にあります。
食物繊維が人類に必要であるのであれば、エスキモーの人たちが何千年もあの寒冷地で生き延びてきたことが説明できません。
食物繊維で腸内細菌を善玉菌にするという人もいますが、それであればエスキモーの人々は肉ばっかり食べて野菜はゼロですから、
腸内細菌は悪玉菌ばっかりで大腸癌が多発すると言うことになります。
でも、伝統的な食事をとっていた頃のエスキモーやカナダのイヌイット族は癌が非常に少なかったことが報告されてます。
まとめ
食物繊維は水溶性であろうと不溶性であろうと必須栄養素ではありません。
本多勝一氏の「カナダエスキモー」が電子化されていた!