書評 糖質制限

【書評】腹いっぱい肉を食べて1週間5㎏減!ケトジェニック・ダイエット:斎藤 糧三 著

2015年7月15日

61xW68JbTjL 農耕以前の食事を勧めておきながら、後半では毎日野菜を360g食べろと書いてあるところが矛盾していますね・・・・
脂肪やナッツなどはカロリーが高いので控えろ?というのも うーん どうでしょう?
 
 
アフリカで誕生した人類の祖先は、10万年ほど前に世界各地へと広がります。その一種である「ネアンデルタール人」のタンパク質の摂取量は、オオカミやホッキョクギツネのような肉食動物とほぼ同じだったことがわかっています。
 
そして農耕が始まる寸前、いまから1万4000年ほど前の現世人類の骨がイギリスの「ガフ洞窟」で発見されました。その人骨を調べてみると、ネアンデルタール人並みに大量のタンパク質を摂取していることがわかりました

 

 
たとえば、ミカンやオレンジを食べたときに手足が黄色くなるタイプは、タンパク質が足りていない可能性大。  ミカンやオレンジの黄色は「レチノール」や「β-クリプトキサンチン」という色素ですが、血液中にこれらの色素を運ぶのはタンパク質です。  タンパク質が足りないと、色素を運ぶタンパク質も不足します。レチノールやβ-クリプトキサンチンが必要な組織に運ばれないため、手足などの末端に沈着して黄色くなるのです。商品を運ぶトラックが足りないため、地方の倉庫に在庫があふれているような状態です
乳製品でOKなのはチーズとバター。どちらもカロリーが高いので食べ過ぎないようにしてください
 
糖質が必須の栄養素でないことは、食事摂取に関する国の指針である厚生労働省の『日本人の食事摂取基準(2010年版)』で認められています。そのなかの「炭水化物」という項目には次のように書かれています。 「消化性炭水化物(=糖質のこと。筆者による注)の最低必要量はおよそ100g/日と推定される。しかし、これは真に必要な最低量を意味するものではない。肝臓は必要に応じて、筋肉から放出された乳酸やアミノ酸、脂肪組織から放出されたグリセロールを利用して糖新生を行い、血中にぶどう糖を供給するからである」  前半では最低必要量は約100gと推定しておきながら、後半ではそれは真に必要な最低量を意味しないといっている不思議な文章ですが、とにかく糖新生によって最低量がカバーできると国もはっきり認めているのです。
 
血液が5ℓとして、血糖値が100㎎/㎗なら、血糖の総量はわずかに5g。角砂糖1個分に過ぎません。高血糖はカラダ全体の細胞のダメージとなるため、血糖値はそれだけ低いレベルに抑えられているのです。
 
まあ、ここまではいいのですが以下は野菜に関する記載です。
 
1日3食の人は毎食120gの野菜を食べると、120×3=360gで厚生労働省の基準をクリアできます。1日2食ならその1・5倍、生野菜なら両手のひらいっぱい+片手いっぱい、温野菜なら両手に山盛りのる量を一度に食べます。 生野菜なら野菜の栄養素を損なわずに摂り入れられます。

 

 
果物には糖質も多いので、肉とともに野菜を食べるときはこれらの緑黄色野菜を意識的に食べ、ビタミンCの摂取量を増やすようにしましょう。厚生労働省によるビタミンCの摂取推奨量は1日100㎎となっています。
ビタミンCに関しては「ヒトはなぜ太るのか」でも記されていますように、炭水化物を摂らなければ必要量はかなり低いことが示唆されています。
野菜には水溶性も不溶性も含まれていますが、とくにメリットが大きいのは不溶性食物繊維による蠕動運動の活発化。蠕動運動がスムーズになると、便通が促されて便秘を解消しやすくなります。  日本の女性の2人に1人は便秘といわれるほど便秘に悩む人は増えています。その大部分を占めているのは、小腸や大腸といった消化管そのものには異常が見当たらないのに、消化管の機能が低下して起こる「機能性便秘」。この背景には、食物繊維の不足があると考えられています。
 不溶性にしろ水溶性にしろ食物繊維を摂らなければいいのではないでしょうか?最近は水溶性食物繊維がーという主張が多いですが、いちいちこれは水溶性?とか面倒ですよね。
肉ばかり食べて野菜を食べないと、食物繊維が不足して便通が悪くなります。水分不足も便秘を招きますが、ヒトは1日に摂っている水分の約40%を食べものから摂取しています。肉の水分量は50〜60%ですが、野菜の水分量は80〜90%なので、野菜を積極的に食べると水分不足による便秘も回避できます。
 便秘の原因が水分不足ですか?だから野菜を食べろと?では、水をがぶがぶ飲んだら下痢するはずですが、そんなことは全くないですよね。ほとんどが小腸から吸収されてしまうからです。よく、便秘のヒトに対して水分を取りなさい!とアドバイスする人がいますが、全くもってナンセンスです。
 
 
 
 

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