【コレステロールの嘘】酸化LDLとは本当の悪玉コレステロールなのか?

2020年12月13日

LDLが悪玉コレステロールというのはフェイクであることは徐々に知られてきました。ところが、どうしてもコレステロールを悪者にしたい懲りない人々は次のように言い換えています。「本当にワルいのはLDLコレステロールではなく、酸化LDLだ!!」

酸化LDLっていったいなんでしょうか?この記事では酸化LDLについて解説します。

酸化LDLとは?

酸化LDLは酸化型LDLなどとも呼ばれています。LDLが活性酸素などフリーラジカルによって酸化変性されたものです。

酸化LDL(MDA-LDL)は血液検査で測定できます。

以下厚労省のe-ヘルスネットより「酸化LDLとは」

酸化LDLは血管壁を傷つけ、健康な血管が本来持っている血管拡張作用を損ないます。また酸化LDLが血管壁に沈着すると、白血球のマクロファージがこれを異物と見なして集まり、酸化LDLを次々に捕食して動けなくなります。その残骸がプラークと呼ばれる粥状の物質となって血管壁にたまり、動脈硬化を引き起こします。

酸化を引き起こす攻撃因子を酸化ストレスといいますが、通常は抗酸化酵素やビタミンE・Cなど、体に備わった抗酸化能が酸化ストレスから防御しているため、LDLがすぐに酸化されることはありません。しかし喫煙などによって酸化ストレスが増大したり、加齢などに伴って抗酸化能が低下すると、LDLの酸化が促進されると考えられています。

要するに血液中の活性酸素が上昇すると、LDLコレステロールが酸化され、酸化したコレステロールが血管壁を傷つける

→血管内皮に侵入→マクロファージに貪食→泡沫細胞→動脈硬化(プラーク)になるという論理です。

しかしワルター・ハルテンバッハ教授は動脈硬化プラークにおけるコレステロール沈着は最大で1%に過ぎず、動脈硬化巣の主体は繊維細胞的な性質のものであると述べています。

真の悪玉はだれ?

活性酸素によって傷つけられた血管壁に酸化LDLが侵入してプラークを形成させるのであって、真の悪玉は活性酸素や余剰の糖質です。

余剰の糖質(グルコーススパイク)は血管壁を傷つけると言われています。

活性酸素が増える原因は?

激しい運動、喫煙、飲酒、紫外線、放射線、電磁波、大気汚染、農薬、医薬品、洗剤、食品添加物、ストレス などと言われています

激しい運動は酸素を大量に取り込むため酸化を進めてしまうようです。

動脈硬化を予防するには

まずは余剰の糖質を摂取しないこと(グルコーススパイクを回避する)。そして活性酸素を生じないようにすることでしょう。

抗酸化作用のあるものとしてはビタミンA、ビタミンC、ビタミンE、コエンザイムQ10などが知られています。

まとめ

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