【書評】ヒトの子どもが寝小便するわけ:福田文夫 著

2015年7月20日

いわゆる「サル学」というジャンルでしょうか?大変興味深い本でした。
 
タイトルの「ヒトの子どもが寝小便するわけ」は、人はサルと同じように渉猟移動する動物で”巣”を作らないからです。巣を作る動物は巣の外にトイレを設定しますが、巣を作らない動物は垂れ流しです。人間の子どもがなかなかオムツがとれないのは、そういうわけです。
 
本文にある「家」の概念は面白かったですね。
周りをツルで囲んだだけの空間が家の始まりというのは興味深いです。そこから屋根のない壁だけの家、そして屋根がつくようになったのでしょうか。
 
ヒモみたいなもので囲むだけで安心感があるというのは、花見の場所取りなどにも通じるところがあって面白い考えだと思いました。
 

  • B!