この記事ではNアセチルシステインの効果について解説します。
Nアセチルシステインを飲んだ方がいいのかな?と迷っている方は必見です。
Nアセチルシステインを飲む意味は?
Nアセチルシステイン(NAC)は、アミノ酸のLシステインを安定型にした成分です。
またNアセチルシステイン(NAC)はグルタチオンの前駆体です。
それではグルタチオンとは一体なんでしょうか?
3つのアミノ酸(グルタミン酸、システイン、グリシン)から成るトリペプチドである。
通常はあまり見られないシステインのアミノ基とグルタミン酸の側鎖側のカルボキシ基との間にアミド結合を有する。
抗酸化物質の1つであるグルタチオンは、フリーラジカルや過酸化物といった活性酸素種から細胞を保護する補助的役割を有する。
また、グルタチオンは硫黄部位が求核性を有し、有毒な共役受容体にアタックする。(Wikipediaより)
体内で合成される極めて重要な抗酸化物質で反応性の高い活性酸素を除去する際の最も重要な因子である。
体内で十分に合成されているのであえて外から摂取する必要はない。
解毒の第2段階(抱合)として作用する。(「代謝」がわかれば身体がわかる)
アセチルシステインはグルタチオンの前駆物質ですので、グルタチオンを補給することになります。
グルタチオンは主要な内因性抗酸化物質であることからNアセチルシステインにも抗酸化作用があることが確立されています。
グルタチオンはアセトアミノフェン(解熱鎮痛薬)大量服薬により枯渇すると言われています。
Nアセチルシステインの効能
- パーキンソン病の改善:これはグルタチオンの効果から由来するもの
- 生殖機能向上:精子の質の向上、排卵障害を改善
- 慢性気管支炎の症状改善:ムコフィリンという薬剤が承認されています
- 美白効果:これもグルタチオンの効果からの由来ですが、証明はされてないようです。
- 精神疾患:グルタミン酸の量を調整することから双極性障害、統合失調症、強迫性障害に対する効果(まだ研究途上)
- アルツハイマー病
- 免疫機能改善:細胞性免疫機能が改善するという報告 新型コロナウイルスにも有用かも?
Nアセチルシステインの摂取量は?
システインは非必須アミノ酸のひとつでメチオニンやセリンなどの他のアミノ酸から体内で合成することができます。
システインは鶏肉、ヨーグルト、チーズ、卵、ひまわりの種や豆類など、高たんぱく質の食べ物に含まれます。
これらの摂取が不足している場合は補充が必要となります。
Nアセチルシステインの副作用は?
比較的安全なサプリです。ただ大量に服用すると胃腸障害を来すこともあります。
まとめ
1.Nアセチルシステインはグルタチオンの前駆物質として作用する
2.副作用は気にしなくていい
3.タンパク質を十分に摂取している人はサプリで飲む必要はない
4.細胞性免疫機能改善は新型コロナウイルスに期待できるかも