なぜ、人は痛風になるのか?
プリン体の分解酵素の一部の遺伝子を進化の過程で失ったことによる。
なぜ、うしなったのか?それは尿酸自体がビタミンCに代わる抗酸化剤として利用されたのではないか?と著者は主張する。
その代償として痛風になりやすくなったというのである。
あと、「進化」とはなにか?についての考察が秀逸
進化とは、時間に伴う生物集団の遺伝的変化である
生物学において進化が意味するのは「進歩」ではない。進化とは「時間に伴う生物集団の遺伝的な変化」である。
進化のプロセスは生物集団中にあらわれた遺伝情報の変異が、時間とともにその集団に広がり(多型)、やがてその集団の全個体がその変異を持つようになる(固定)ことである。その変異は、より高度なものへ、よりよいものへとは限らない。