【コレステロールの嘘】卵は一日何個まで食べていいのか？

タマゴは1日何個まで？という質問がよくあります。食べすぎるとコレステロールが上昇して身体に悪いのではないかという不安感からの質問だと思います。はたしてタマゴは1日何個までなら食べられるのでしょうか？この記事では1日に食べる卵の数について解説します。

答え

タマゴは何個食べても問題ありません

卵は一日何個まで食べていいのか？

むかしむかし、イギリスに毎日タマゴを15個食べないといけないという妄想に取り憑かれた男がいて、何年も実践してきたらしいのです。

あるとき、医者がこれは絶対に病気になっているに違いないと色々検査したところ、まったく異常は認められなかったというオチです。

何かの本に記載されていたのですが、思い出せません。

この話はコレステロール＝悪玉という考えで覆われていた時代で、タマゴを15個も食べることはとんでもないと思われていたようです。

タマゴは1日1個までの根拠

卵にはコレステロールが豊富に含まれている→卵をたくさん食べるとコレステロール過剰になる→高コレステロール血症になる→血管壁にコレステロールが付着する→動脈硬化になる→心筋梗塞や脳梗塞を発症する→早死にする！

といった論法でしょう。

実際に以前は各学会で卵の摂取について以下のような提言がされていました。

ちなみに、Mサイズの鶏卵 (60g) には252mgのコレステロールが含まれています。

最近の学会の見解

最近の米国をはじめとする学会ではコレステロール摂取の制限を撤廃しております。

米国

https://gooday.nikkei.co.jp/atcl/report/14/091100031/052100046/

日本

日本でも、厚生労働省が2015年に発表した「日本人の食事摂取基準（2015年版）」で、

「コレステロールの摂取量は低めに抑えることが好ましいものと考えられるものの、目標量を算定するのに十分な科学的根拠が得られなかったため、目標量の算定は控えた」と記載されました。

https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_08517.html

動脈硬化性疾患予防ガイドライン2017年版

日本動脈硬化学会が出したガイドラインにはどんな記載があるのでしょうか？

そりゃ、数mg程度さがるでしょうけど・・・

→予防する可能性と明言してますね。しかし！この可能性の部分のエビデンスはなんと「なし」と明記されています！

この論文の著者は日本動脈硬化学会の藤岡由夫氏です。エビデンスはないけど、従来の自分たちの主張は可能性がある！と言っているわけです。

「日本人の食事摂取基準（2020年版）」策定検討会報告書

厚生労働省が2020年に発表した「日本人の食事摂取基準（2020年版）」では

食事性コレステロールの項目には、今までの海外での検討や米国における2013年のコレステロール摂取量基準が撤廃されたことに言及してます。

ただ、日本の「動脈硬化性疾患予防ガイドライン2017年版」の記載も引用して

またさらに米国のコホート調査結果を持ちだしてグダグダ述べてます。

結論としては

と述べています。

これは未だにLDLコレステロール悪玉論に囚われていることが示唆されますし、日本動脈硬化学会の主張そのままです。この報告書の脂質異常症のワーキンググループに今回から協力者として参加した日本動脈硬化学会の重鎮である藤岡由夫氏ですので、そういった主張になってしまうのでしょう。

鶏卵の成分

鶏卵1個にはコレステロール　252mgが含まれています。

前述の日本人の栄養摂取基準に則れば1日200mgまでのとどめるようにと記載されてますので、

脂質異常症と言われた人は毎日1個でも多いと言うことになります。

しかし卵は完全栄養と言われているほど栄養に富んだ食品です。しかも安い！

www.malucane.co.jp

 

1 Post

3 Users

12 Pockets

たまご1個で摂れる１日に必要な栄養素（たまごの全てがわかる、たまごペディア）｜...

https://www.malucane.co.jp/egg_pedia/eiyo/1-1.html

たまご1個で摂れる１日に必要な栄養素　今さら人には聞けない「たまごの常識・非常識」から、すぐに作れる簡単おすすめレシピまで、たまごの全てがわかります！

こんなに栄養豊富で、しかも安価な卵の摂取を制限するとは・・・厚労省はなにを考えているのでしょうか？

日本動脈硬化学会の関係者の意見を聞くからこういったことになるのです。

結論

こちらもどうぞ