コレステロールを無理に下げようとすると色々な弊害が起こってきます。
この記事ではコレステロールの欺瞞(ワルター・ハルテンバッハ著)から、コレステロールとその他の栄養素、特にビタミンや電解質との関係について解説します。
ビタミンC
ビタミンCはコレステロールとともにコルチゾール生産にとって重要な物質である。
ビタミンCはコルチゾール合成の活性化を通じて体力の増強と手術後や怪我の治癒力を増進する。
ビタミンD
ビタミンDは骨格形成にとって非常に重要
ビタミンDは皮下にあるコレステロールからつくられる
コレステロール低下治療をすると、ビタミンDの合成が抑えられ、成長期の若者では成長障害や、クル病に、成人においては骨のカルシウム流出となり、骨粗鬆症や骨変性を起こす可能性がある
カリウム
カリウムは平滑筋と横紋筋の張力(緊張状態)を担っている
カリウム濃度はもっぱらコルチゾールとその前駆物質であるコレステロールによって制御されている
コレステロールを下げることはカリウムの減少を引き起こしかねず、コレステロールの下げ幅が大きければ命を脅かすような致命的な結果をもたらすことがある
ナトリウム
ナトリウムは組織の水分保持を支え、関節の運動性を高め、充分な腎臓機能を保持させる
コレステロール値を薬物で下げることは、必ず電解質の代謝障害を引き起こす
この場合にはカリウムとナトリウムが同時に低下する
カルシウム
ビタミンDがカルシウムの骨への取り込みを調整し、カルシウムの歯、神経、筋および細胞膜への取り込みに関与する
リン
リン(P)はコルチゾールと協働してエネルギー物質の精製に関与する
まとめ
コレステロールは身体が必要とするに応じて肝臓で合成されています。コレステロールを悪者扱いし、薬などで人為的に下げることは非常に危険です。
コレステロールが少々高くてもその時に必要だと考えて自分の身体の自然に任せましょう。